私は山田町に実家がある。海の男、である。
ロックが好きだが演歌にも熱くなるし、酒も欠かせない。海の男、なのだ。
実家から宮古市の文化会館まで汽車で通勤をしていた時期があった。
同じ汽車にバレエを習っている高校生の女の子がいた。
発表会も無事に終わった頃 「進路、決まった?」 と尋ねた。
「進学試験も受けようと思うけど、演劇関係の仕事がしたい」 と。
バレエ教室ではリーダーだったが物静かな子だったので少し意外に思った。
その後、彼女は卒業し、私は故郷を離れ北上に移り住んだ。
先日、わらび座の「義経」というミュージカルがあった。
仕込みの時 「たつやさ~ん!」 と呼ぶスタッフがいた。
すぐに彼女だとわかった。まさか本当に役者になるとは・・・
「先日宮古市でも公演があって、みんなに激励されました!
今回はバレエと違い踊りの重心が低いので少し大変です!」
本番、舞台で歌い、元気に飛び跳ねる彼女を見た。
ずっと旅の生活が続いているという・・・
物静かに見えるだけで、芯はかなり強いんだな、と思った。
頑張れ!涼子!俺も負けちゃいられねえ、と思った。(辰)