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理事長の部屋から ― コラム Vol.2 ―

2024.07.01

お知らせ

サードプレイスからフォースプレイスへ

最近、サードプレイスという言葉をよく耳にします。

第三の居場所という意味で、家庭(第一の居場所)や職場あるいは学校(第二の居場所)とは異なる場で、あらゆる役割やしがらみから解放されて、ゆったりと過ごせる場所のことです。海外ではカフェやパブがそれに該当するのだそうです。日本ではカフェを併設する図書館が増えていますが、オフィスワーカーがコーヒーを飲みながらゆったりと書籍を読んでいたり、学生たちが時々おしゃべりをしながらまったりと勉強していたり、思い思いに自由な時間を過ごしていて、サードプレイスの代表的な施設になっています。

     サードプレイスとして活用されている館内

そして、サードプレイスを超える新たな概念としてフォースプレイスが登場しました。サードプレイスが個人の場だとすれば、フォースプレイスは「つながり」の場です。人はひとりで生きられるものではありません。大規模災害時にも人と人のつながりがとても大切なことを学んできました。サードプレイスという個人として居心地の良い場所から一歩踏み出して、気心の知れた仲間と居心地の良い共有の場を持とうという流れです。共有の場を継続させるには共有できる活動が必要となります。そして、時代は協働から共創へと移り変わってきていることから、音楽やダンスなどの創造的な活動はフォースプレイスに最もふさわしい活動だと思いませんか?

さくらホールにはいつもたくさんの人たちがやってきて自由な時間を楽しんでおり、すでに北上市のサードプレイスとなっています。アートファクトリーなどを拠点とした共創活動をさらに増やしていけば、時代をリードするフォースプレイスになるに違いありません。部活動の地域移行も現実のものになってきており、北上市には新たな企業市民が増えている状況もあります。こうした社会情勢の変化の中で、さくらホールはさらに多くの役割を果たせると考えています。

まずはどんな共創が起こったら楽しいか、みんなでアイデアを出し合い、それを実現していこうではありませんか!

理事長 伊東 正示

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