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さくらホールしょうげき!公演 Vol.1 前進座公演 松本清張 朗読劇シリーズ

実施概要

北九州市立松本清張記念館プロデュース 作品:『或る「小倉日記」伝』

昭和27年度下半期芥川賞を受賞した松本清張の出世作。情熱を注ぎこんだ果てに、努力が無に帰する人間の悲劇を浮き彫りにしていますが、それは、清張が生涯追い続けて止まぬテーマでもあります。生まれつき身体の不自由な主人公(田上耕作)は母とともに、散逸したままになっている森鴎外の「小倉日記」の空白を埋めるため、鴎外の足跡を追って壮絶な母子二人三脚の旅を続ける。困難に屈することなく、力の限り目標に向かって生き抜いた主人公の短くも鮮烈な人生や、彼を全身全霊で支えた母の愛の強さを描く作品です。3人の役者のセリフにわずかな照明、音響効果を加えて松本清張作品がもつ人間の心の機微、叙情や余韻を見事に表現し、作品の中に生きる登場人物を息衝かせます。