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第39回 北上市民劇場 「笹リンドウを掲げよ」

実施概要

「笹リンドウを掲げよ」あらすじ   作者:松田真学さん
天正十九年夏、豊臣秀吉の奥州仕置軍が迫る奥州。南部と伊達に挟まれた和賀一族は秀吉に従うか否かで大きく揺れていた。
ある夏祭りの晩、和賀氏の頭領、義忠が姿を消す。義忠の子、又四郎と、家臣の鬼柳弥十郎は、近隣から多くの人が詰め掛ける
祭りの中、義忠を探して歩く。やがて、義忠の真意が明らかになるが、後ろ盾となるはずの伊達氏の裏切りが発覚。
奥州仕置軍が間近に迫る中、又四郎、弥十郎はそれぞれの決断を迫られる。

作者コメント:和賀氏の最期の歴史をたどっているうちに、豊臣秀吉の小田原征伐やそれに伴う奥州仕置、関ケ原の裏に隠れた
伊達政宗の陰謀と岩崎一揆など、日本史の大きな事件とも密接な関わりを持っていることに気づくことが出来ました。
教科書に載っている日本史と地元の歴史との関わりを知るきっかけを作ることができればと思い、脚本に仕上げました。
また、現在鬼剣舞は地元の人々に愛され、子供から大人まで親しんでいる郷土芸能ですが、供養のための踊りであり、
平和を願う踊りであり、和賀氏や古くは安倍氏にも愛されてきたという歴史があり、そこに光を当ててみたい、という思いもあります。
抵抗しながらも中央権力に攻め滅ぼされてきた背景を持つこの東北で、あくまで勇壮に祈りをささげる鬼剣舞の魅力を、
見る人に改めて感じてもらえれば、と思います。